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グルジア紛争「戦線拡大か?」:片山通夫

 グルジアからの報道によると、8月11日、ロシア軍地上部隊が南オセチア自治州とグルジアとの境界を越えてグルジア領内・ゴリを制圧した。ゴリと首都トビリシ間は60キロメートル。一方、グルジアのサアカシビリ大統領は、欧州連合(EU)などが提示した戦闘停止に関する文書に署名した。またサーカシビリ大統領はテレビ演説で、「グルジア領のほとんどはロシア軍によって占領されている」と語った。
 ロシアという大国の面子と領土拡大志向は貪欲だ。サルコジ仏大統領が12日、トビリシ、モスクワを訪問する予定という報道もあるが、停戦交渉が成立するかは微妙だ。 ここで思い起こされるのは、コスタリカの例だ。
 コスタリカは軍隊を持っていない。全土が「無防備都市」で、警察力だけである。グルジアが無防備都市だったとして、大国ロシアが無防備都市(国家)を攻撃できるか否かだ。
 
 「無防備都市(国家)を攻撃する」という暴挙は国際社会の大きな非難を浴びる。なまじグルジアのような軍事的に大国ロシアとの比較で劣る場合、無防備都市(国家)宣言をして、軍隊を解体するという選択もあるのではないか。
 もっともそんなきれい事が通じる相手、もしくは国際間の緊張ではないかもしれないが、所詮、軍事力で軍事大国ロシアと比して劣るグルジアが戦う意味がないと考える。

 ロシアの狙いが民主的に選ばれたサアカシビリ大統領の失脚にあるという報道も国連筋から聞こえてくる。政権転覆を狙ってのことならばなおさらだ。 「無防備都市(国家)宣言」を強く筆者は即したい。
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Author:michio_k
サハリン残留朝鮮人の生活をライフ・ワークに、ビデオ、写真、文章など、あらゆるツールを使って記録しているフォト・ジャーナリスト。