ブルガリアはワインの国だ。ちょっと田舎に出るといいワインを作っているワイナリーがたくさんある。中にはとても企業とはいえない規模のワイナリーも多い。ところがそんなワイナリーのワインがとてつもなくおいしい場合がある。洗練されたフランスワイイというわけには決して行かないが。
そんな自家製ワインを作る農家で、一杯のワインを飲んだ。ブルガリア中央テレビのスタッフが案内してくれた。これがとてつもなくうまい。
「このワインを買って帰ろう」
「だめだ」
「どうして」
「このワインは家で飲むためのワインだ」
「売るための樽じゃないのか?」
「売らない。今日のように遠来の客が来たとき、一杯だけ飲ませてくれるだけだ」
「ケチ!」
こんな会話をしながら「もう一杯」ねだれば飲ませてくれた。
ところで写真の娘。実は、筆者がブルガリアへ行った時に頼んだタクシードライバーの娘なのだ。もう家族付き合いをさせてもらっていて、ブルガリアの首都、ソフィアへ行くと、彼の世話になる。そのお礼に、撮った。 ワインとの関係?
ドライバーの彼は、後日、件のワインをこの娘に持たせて持ってきてくれた。もう一度、そのワイナリーへ行って、拝み倒して買ってきてくれたのだった。
まだ関係がわからないですか?
何の事はない。話はこれだけ・・。
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お断り:次週8月22日の「酒と女と写真機と」は休載です。
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