Entries

プーチン首相の再登板のシナリオ?:片山通夫

 ブッシュ大統領の命を受けて「人道支援」目的に、グルジアの首都へ米軍が支援物資を輸送した問題で、ロシアのラブロフ外相は「ロシアとの協力関係かグルジア指導部への支持か」と激しく反発した。同時に「南オセチアへグルジア軍が進攻しても西側の指導者は沈黙を続けた」と非難した。
 これに対して米・ライス国務長官は、「ロシア(旧ソ連)がチェコスロバキアに侵攻した1968年ではない。隣国の首都を占領して政権を転覆してもただで済んだ時代とは違う」と述べ、ラブロフ外相の反発に対して、強い憤りを表した。(以上読売新聞電子版)

 今後の見通しはまったく不明だが、米露の対立は長期にわたる可能性がある。旧ソ連の枠組みを維持しようとするロシアの影響力を排したいCIS構成国がグルジアと同様にCISからの脱退を表明する可能性がある。

 筆者にはよく理解できないのだが、南オセチア自治州を軍事力で制圧してロシアに組み入れたいという「妄想」を、ロシアが実際に持っているのか否かだ。これは相当のリスクを覚悟しての行動だといえるのだが、それだけの「ロシアにとっての国益」がこの地域にあるとも思えない。無論、ガスや石油という戦略的な問題、それにNATO加盟を目指すグルジア現政権はロシアにとって眼の上のたんこぶだとも言える。

 しかしそれにしても、米露対立というリスクは様々な形でロシアの国際的なポジションに圧し掛かってくるはずだ。ロシアはなぜこのタイミングに軍事力を行使したのかまったく読めない。巷間うわさされている様に「やはりロシアという国は」ということになってしまう。つまり「領土拡大主義」で「現代の帝国主義」の国だというレッテルを貼ってしまうのだ。まさか、EUやアメリカをはじめとする国際社会が、ここまで反発するということを読み違えたのではあるまい。

 筆者がこの「侵略」の報に接したときふと考えた。それは「ロシアのメドベージェフ大統領のフライング」と言うことにして、「プーチン首相再登板のシナリオ」ではないかと疑いを持つ。すべての責任を大統領におっかぶせて「辞任」、そして「プーチンコール」が沸きあがり・・・。
ちと読み過ぎか?

しかし、そんなことまで考えさせるのがこの事件だ。
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
http://coffeebraek.blog59.fc2.com/tb.php/17-89ef99e1

トラックバック

コメント

コメントの投稿

コメントの投稿
管理者にだけ表示を許可する

Appendix

Language

QRコード

QRコード

プロフィール

michio_k

Author:michio_k
サハリン残留朝鮮人の生活をライフ・ワークに、ビデオ、写真、文章など、あらゆるツールを使って記録しているフォト・ジャーナリスト。